PMBOK:Project Management Body Of Knowledge

■PMBOKとは

PMBOKとは、米国のプロジェクトマネジメントの推進団体であるPMI(Project Management Institute)が策定したプロジェクトマネジメントの知識体系で、プロジェクトマネジメントの遂行に必要な基本的な知識を汎用的に体系立てて整理したものです。この知識体系は、さまざまな業種や業務におけるプロジェクトに適用することが可能であり、現在、プロジェクトマネジメントにかかわる事実上の世界標準として、各国で受け入れられています。なお、PMIではPMBOKに準拠した国際的な認定制度PMP(Project Management Professional)も展開しています。

■PMBOKの概要

PMBOKではプロジェクトを遂行する際に、スコープ(プロジェクトの目的と範囲)、時間、コスト、品質、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、統合管理の9つの観点(知識領域)でマネジメントを行う必要があるとしています。PMBOKでは、この9つの知識領域ごとのマネジメント上の知識や実務慣行がまとめられています。

PMBOK以前のプロジェクトマネジメントでは、QCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)の3点に着目しているケースがほとんどでした。PMBOKではこれを9つの知識領域全般にわたってプロジェクトマネージャーが実施すべき内容を明確に定めることによって、プロジェクト運営を属人的なものから組織における重要なマネジメントへと変えています。

プロジェクトマネジメントの知識エリアとプロジェクトマネージャーが実施すべきマネジメント・プロセスをまとめたものが次の図です。

図:プロジェクトマネジメントの知識エリアとプロジェクトマネジメント・プロセスの概要
図:プロジェクトマネジメントの知識エリアとプロジェクトマネジメント・プロセスの概要

出典:「PMBOK第3版」を基に作成

■プロジェクトマネジメント・プロセス群

プロジェクトマネジメントは、プロジェクトの要求事項を満たすために、知識、スキル、ツールおよび技法をプロジェクト活動へ適用することです。プロジェクトマネジメントは、プロジェクトマネジメントの知識、スキル、ツールおよび技法を活用して、インプットを基に、アウトプットを生成するプロセスを通して遂行されます。PMBOKでは、このプロセスを、立ち上げプロセス群、計画プロセス群、実行プロセス群、監視コントロール・プロセス群および終結プロセス群の5つのプロセス群に分類しています。

<参考文献>
Project Management Institute(著)、PMI東京支部(監訳):
『プロジェクトマネジメント知識体系ガイド 第3版』、Project Management Institute、2005年。