多面評価とは、通常の上司からだけの評価ではなく、部下や同僚、仕事で関係のある他部門の担当者、更には取引先や顧客による評価といった、多方面から人材を評価する制度です。
一方向からの評価では被評価者(評価される人材)の一部しか見ることができないため評価が偏る可能性があります。なるべく多くの角度から評価を受け入れることでより公平な評価に近づけることが可能になり、また、このような多角的な評価を通じて評価者(評価する人材)が客観的に自己を振り返り今後の行動改善や育成の一助になります。同時に評価者、被評価者両者にとっても、仕事や仕事上の人的連携について再考するきっかけを与えるというメリットも期待できます。
従来の評価制度のもとでは社員は直属の上司を意識して行動していましたが、これを、組織内部に向けられがちな社員の意識を是正し、マーケットや顧客へ向けることが可能になります。
評価の客観性が向上することで管理者は育成や処遇について、より適正な情報が得られることになります。これにより被評価者の能力や適性の程度が明確になり、効果的な人材育成や配置を実現できると考えられます。また、評価者の管理能力育成にも利用できます。
被評価者の業務を取り巻く内外の複数関係者が評価を行うので、評価に対する客観性が高まり納得感を得ることができます。また社員個人の職務に対する意欲向上を図ることができます。