キャッシュカード大のプラスチック製カードにICチップ(半導体集積回路)を埋め込み、情報を記録できるようにしたカードのことで、従来の磁気カードに比べて100倍近いデータを記録でき、データの暗号化も可能なため偽造にも強い特性があるといわれています。
ICカードはデータを読み書きする方式の違いによって「接触型」と「非接触型」に分けられます。「接触型」とは、ICカードをリーダライタに差し込み、カード表面の金属端子を“接触させる”ことで電力供給や通信を行うタイプをいい、「非接触型」とは、カード内部にICチップとコイル状のアンテナを持ち、リーダライタにカードを“かざす”ことで、電磁波(電波)を使用した無線通信を行うタイプをいいます。
また、ICカードの代表的な機能には、「認証機能」と「決済機能」があります。
「認証機能」とは、本人を証明する媒体としてICカードを発行し、これを“所有”する者を本人とみなすことで認証することをいい、入退室時の本人認証/コンピュータ利用時の認証/ネットワーク接続時の認証/交通機関乗降車時の認証などがあります。現在では、インターネットバンキングの認証方法の一つとしても利用されています。さらに、ICカード内に指紋データやサインデータを格納し、ICカード認証と生体認証を組み合わせることで、安全性を高めることが可能となります。
「決済機能」とは、ICカードを現金と同じようにお金として利用する機能をいい、電子マネー/ICカード型クレジットカード/交通機関の清算などがあります。この決済機能により、現金を持ち歩かず手軽に買い物などをすることができます。
日本では、偽造防止のため金融分野への導入が図られてきましたが、1999年にNTTが「ICテレホンカード」を発行、2001年にはJR東日本が「Suica」の運用を開始させ、現在では通信、交通の分野へと適用範囲が拡がっています。さらに2007年には電子マネー機能を有する日本の鉄道・バス共通乗車カード「PASMO」のサービスが開始され、Suica・パスネット・バス共通カードの共通ICカード化が実現しました。また、2008年にはたばこ自動販売機用ICカード「taspo(タスポ)」の導入も始まり、ICカードは私たちの生活の中でより身近な存在となっています。