コーポレートガバナンスとは「経営者が何か不都合なこと・違法なことをしないように監視すること」と誤解されることも多いようですが、コーポレートガバナンスの本来の意味は、「経営者が株主のために企業経営を行っているかを監視する仕組み」です。
コーポレートガバナンスをコンプライアンスとか、リスク管理と混同して議論されることも多いようですが、コンプライアンスやリスク管理はあくまでも「マネジメント論」です。どのような「仕組み、制度」の下でも、適切な内部統制の機能を発揮するために、コンプライアンス体制やリスク管理体制の必要性が議論されているのに過ぎないのです。
経営者は株主の利益の最大化を目的に企業経営にあたる責務があり、このような経営者の責務を果たしているか、経営者に目標を与え、業績評価を行い、経営者が株主の利益を生み出すようにモニタリングすることが「コーポレートガバナンス」なのです。
企業は、企業を取り巻く多くのステークホルダー(利害関係者)からの要請にバランスよく応え、また適切な説明責任(アカウンタビリティ)を果たしていく必要があります。
基本的に、経営者が株主の利益を生み出すようにモニタリングする仕組みがコーポレートガバナンスですが、別の表現で言うならば、コーポレートガバナンス論の核心は、ビジネスリスクを誰が、いかに負担し、利益をいかに配分するか、ということを監視、決定する「仕組み」です。また、投資家、株主が安心して株式投資を行うことができるためにも、投資家、株主に理解されやすいコーポレートガバナンスを整備し、説明(開示)することも重要となります。
したがって「コーポレートガバナンス」を論じる場合には次のような事項が主な論点となります。
<参考文献>
「経営論」宮内義彦著(東洋経済新報社)
「図解でわかる執行役員制」丹羽哲夫著(日本能率マネジメントセンター)